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ホルモン因子は皮膚の老化に関わる働きをしています。例えば、閉経後の女性の皮膚は、血液中のエストラジオール濃度の急激な低下により老化が急速に進みます。韓国の研究者は、動物実験の結果、ローヤルゼリーのサプリメントを摂取することでこれらの問題を解決できる可能性があると示しています。
ローヤルゼリーはホルモンに影響を及ぼします。正確にはこれがどのように働くのかはわかっていません。しかし、重要な物質は、おそらくセバシン酸(下記1つ目の構造式)、
3.10-dihydroxydecanoic 酸、中でもローヤルゼリーに含まれている10-ヒドロキシ-2-デセン酸(下記2つ目の構造式)などの脂肪酸です。
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ローヤルゼリー中の脂肪酸は一種のホルモンの潤滑剤として働きます。 2010年にPloSで発表された調査によると、この脂肪酸は、エストラジオールがその受容体と相互作用する方法を変更するとされています。また、これと同じ種類の脂肪酸もアンドロゲン受容体など他のホルモンの受容体に対し、同じ役割がある可能性があります。
2011年、韓国においてローヤルゼリーが紫外線の影響による皮膚の老化を遅らせた試験管の研究結果が発表されました。
この研究ではローヤルゼリーは皮膚細胞のコラーゲンの産生を刺激することが分かりました。
ここで示す動物実験は1年後に公表されました。実験では、新鮮なローヤルゼリー10g/kgを混ぜた餌がエストラジオールの産生を停止させたメスのラットに与えられました。ローヤルゼリーは韓国の Pocheon[OP]産とCheorwon[OC]産の2種類が使われました。分析により、2種類のローヤルゼリーとも、最も高い量の脂肪酸は10-ヒドロキシ-2-デセン酸[10H2DA]であったことが分かりました。
さらに他の2グループのラットには、ローヤルゼリーを含まないエサが与えられました。1つのグループは、まだエストラジオール[SHAM]を生産することができましたが、もう一方のグループはできませんでした[OVX]。
研究者は、ローヤルゼリーを含むエサはエストラジオール濃度の低下が招く皮膚中のタンパク質とコラーゲンの減少を防ぐことができることを確認しました。エストラジオールの欠如にもかかわらずラットが1型プロコラーゲンを生産し続けるのを可能にしたからです。
韓国の研究者がローヤルゼリーの脂肪酸がコラーゲンの産生を促進する他の研究に関する文献を探す中、日本で行われた試験管内の研究を見つけました。その研究では、10-ヒドロキシ-2-デセン酸がより多くのトランスフォーミング増殖因子β1[TGF-beta-1]の産生を誘導することによりコラーゲンの産生を刺激することが示唆されています。
韓国の研究者が実験用ラットに使った服用量によれば、人間の大人の場合は1日につきローヤルゼリー約6~8グラムが推奨されます。
研究者たちへの研究に対する補助金の提供は、サプリメント業界ではなく韓国政府により行われました。
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